今回は、「もったいない」「損したくない」気持ちをうまく使った売り方や心理効果をご紹介します。
その心理効果の名前はコンコルド効果。
目次
コンコルド効果とは
今まで投資し続けたもの(お金や精神や時間)が損失になっているのにもかかわらず、これまでの投資を惜しんで投資がやめられない状態のこと。
コンコルド効果の由来
コンコルド効果の由来は、超音速旅客機の開発での失敗が由来となっています。
コンコルドとは1960年代世界初の超音速旅客機として、未来性を感じさせる造形や高性能ぶりから人気を呼び、開発当時は世界各国から注文が相次ぎました。
しかし、
- 高過ぎる開発費や維持費
- 燃費が著しく悪い
- 通常よりも長い滑走路が必要
- 凄まじい騒音や衝撃波が出て、住民批判が出る可能性が高い
- ③と④から限られた航路(海上など)しか航行できな
- 運賃も高い上に100人程度しか搭乗できない
- 開発中に、旅客機の飛行が大衆化し低コスト・大量輸送・遷音速飛行が求められるようになっていった
このように様々な問題点から受注キャンセルも相次いでしまいました。
このまま開発を続けても利益が望めないところまで難航。
再度、開発を進めるか?中止するかで議論されました。
まず、「このまま開発を進めたとして完了までに、一体どれほどの金額がかかるのか?」を試算。
そして、「今すぐに開発を中止して、旅客機会社に対して違約金と賠償金を支払った場合どのくらいの金額がかかるのか?」
結果は、開発を中止したほうがはるかに安く済むという結果となりました。
でも、ここで開発を中止したら今まで投入した予算が惜しい!
そしてこれまで費やした時間や手間が全て水泡に帰してしま!
更に、計画中止の責任は誰が取るんだという責任問題!
そのことから、「今手を引けばこれ以上赤字が拡大せずに済む」とプロジェクトに関わる全員がわかっていながら目を背け、プロジェクトは行き着くところまで進んでしまったとされている。
この結果、最終的には、超音速旅客機コンコルドは完成しました。
250機で採算が取れるとされたところを僅か16機しか製作されず、大赤字で終了してしまった。
「コンコルド効果」の効果的な使い方例
コンコルド効果の効果的な使い方は、「損したくない」という心理をうまく使うことです。
身近な例でいうと「スーパー」の「スタンプカード」。
お会計500円ごとに1回スタンプが押される
スタンプが10個溜まったら200円割引券になる
期限は○/○
スタンプが8個くらい溜まっていて期限が残り1週間だったら・・・
のこり2個スタンプ押さないと損ですよね。
お客さんはせっかくコツコツ投資して来たものに対して損したくないという気持ちが働きます。
もう一つはECサイトでいうとポイントサービスです。
楽天やアマゾンでも購入するともらえるポイント
ポイントには、期間限定が記されている場合があります。
楽天の場合だと、期間限定のポイントがあったらいつまで有効なのかを教えてくれます。
19/6/30までに使わないと2000円が失われてしまうとなったら、あなたはどうしますか?
損したくないから、何かしら商品を購入しちゃうんじゃないでしょうか。
このように自分の行動で手に入れたものを失いたくないという心理がいたるところで動いています。
最近だと私は、任天堂のポイントが期間限定だったのでほしくもない商品と交換してしまいました(笑)
わかっていてもとてられないとても効果がある心理効果になります。
店舗を持っている人はスタンプカードやポイントカードを導入することをおすすめします。
ブログやアフィリエイトでの使い方
コンコルド効果をアフィリエイトで使う場合は、ストーリーを順序立てて作ることがおすすめです。
ダイエットの場合
- ダイエット挑戦した
- けど失敗した
- そしたらこの商品がおすすめ
- この商品ならこういった点があるから失敗しません
- 体験者の声
- 更に今なら期間限定で○○がついてくるー!
がベースになるかなと思います。
あとは男性の場合は、より具体的な成分等を解説してあげると良いでしょう。
女性の場合は、写真を多めにしてイメージしやすくしてあげるのがおすすめです。
まとめ
コンコルド効果のコツは、あなたが売りたいサービスや商品は相手にとってなにを投資して人に有効なものなのか。を見極めることです。
パチンコで負けている人は「パチンコ必勝法!」があれば買っちゃうでしょう。
ダイエットに失敗し続けた人は、魅力的なダイエットがあったら買っちゃうでしょう。
また、ダイエットに関していえば、痩せることがゴールではなくモテることがゴールの場合が多いです。
そういった場合は、モテることへの投資に切り替えるようにしたら成果は出るでしょう。
あなたの売りたいサービスや商品がどういった人に刺さるのか一度考えてみると今よりもっと良い記事がかけるかもしれません。