台本-「半年分前倒しで払え!」悪谷の不当家賃要求→まさかの逆転劇で商店街が救われた話

台本-「半年分前倒しで払え!」悪谷の不当家賃要求→まさかの逆転劇で商店街が救われた話

目次

登場人物

  • ひろし(主人公)
    商店街の端で喫茶店「珈琲ひろし」を営む店主。コーヒーへのこだわりは人一倍だが、最近は経営が厳しい。
  • 美咲
    喫茶店の常連客で、地元の小さな雑貨店を経営。世話焼きで人情深く、ひろしの良き相談相手。
  • 悪谷(あくや)
    店の大家代理を名乗る中年男。高圧的な態度で家賃を取り立てる。
  • 平田
    悪谷の相棒。粗暴で短気。悪谷と一緒に不当な家賃値上げを仕掛けてくる。
  • 虎正
    喫茶店の常連。背中が丸まった穏やかな老人だが、実は過去に商店街を取り仕切っていた大物OB。

背景

商店街はかつて活気にあふれていたが、最近は空き店舗が目立つようになっている。
その原因の一つが「不当な家賃の値上げ」。
本来、組合の規定で一部の店舗以外は大幅な値上げをしてはいけないはずだが、悪谷と平田が独断でテナントから裏金を取っている。
主人公のひろしもその被害者で、急な家賃倍増と前倒し請求で、経営が限界に追い込まれていた…。

キャラセリフ
マスター(心の声)「もう限界だ…。
マスター(心の声)コーヒーの香りも、
マスター(心の声)最近じゃ苦いだけに感じる。」
美咲「マスター、元気ないですね。
美咲もしかして、また…?」
マスター「ああ…あの二人にまた家賃の催促をされてな。
マスターしかも値上げまで…。」
ナレーション「俺の名前はひろし。
ナレーション古き良き商店街の端にある、
ナレーション小さな喫茶店『珈琲ひろし』の店主だ。
ナレーション開店して10年、
ナレーション常連客に支えられなんとかやってきたが、
ナレーション今は存続の危機に立たされている。」
キャラセリフ
マスター「この前の更新で、急に家賃を倍にされて…
マスター払えないなら今すぐ立ち退けってさ。」
美咲「倍!?そんな急に…契約書とかは?」
マスター「一応はあるけど、
マスター“大家の都合で見直し可”って一文があるせいで…。」
ト書き――扉が乱暴に開く音――
悪谷「おーい、マスター!今日は払えるんだろうな?」
平田「まさか“コーヒー豆が高い”なんて、
平田言い訳しねぇよな?」
マスター「…なんとか用意しましたよ。」
悪谷「よしよし。でもな、
悪谷今月からさらに3万アップだ。
悪谷ほら、物価上昇ってやつだ。」
マスター「そんな急に…!」
平田「急じゃねぇよ。昨日決めたからな!」
キャラセリフ
美咲(小声)「完全にやりたい放題じゃない…」
マスター「本当に…これじゃコーヒー淹れるために働いてるんじゃなく、
マスターあの二人に貢ぐために働いてるようなもんだ…」
悪谷「おっと、そうそう。
悪谷来月からは更新料も前倒しで払えよ。半年分な。」
マスター「半年分!?そんな金あるわけ…」
平田「じゃあ廃業だな。店閉めて路頭に迷えや。」
ト書き――去っていく足音――
マスター(心の声)「…もう、潮時かもしれない。」
キャラセリフ
ト書き――翌日、常連の一人が来店――
虎正「よぉ、マスター。顔色悪ぃな。」
マスター「虎正さん…正直、この店、今月で終わりにしようかと…」
虎正「ほぉ、理由は?」
マスター「家賃です。当初の倍、それも急に上げられて…もう無理です。」
虎正「それは…不当家賃だな。」
マスター「不当かどうかなんて…俺みたいな弱小店に、
マスター裁判する金なんてないですよ。」
虎正「ふーん…」
ト書き――虎正は深く椅子に腰掛け、
ト書き静かにコーヒーを啜る――
キャラセリフ
虎正「マスター、質問だ。あの二人、今すぐ呼べるか?」
マスター「いやいや…呼んだらまた金の催促ですよ。」
虎正「いいから呼べ。」
マスター「…虎正さん、何をする気です?」
虎正「まぁ見てろ。」
ト書き――数分後、悪谷と平田が店に現れる――
悪谷「なんだ?金の追加分でも持ってきたか?」
虎正「おう、お前ら。少し話がある。俺の事務所まで来い。」
平田「あ?あんた誰だよ。」
虎正「あ?俺の背中見てから言えや。」
ト書き――背中に彫られた龍の刺青が露わになる――
悪谷&平田「……っ!」