【2025年版】ChatGPTの情報漏洩対策|これだけで安心!3つの簡単設定

「ChatGPTに情報を入れても大丈夫?」
ChatGPTの利用が急速に広まる中、個人やビジネスシーンなどを中心に
「情報漏洩って大丈夫?」という不安の声をよく聞きます。
ChatGPTは便利なツールを使いたいけれど、情報漏洩のリスクが心配で一歩踏み出せない、
という方も多いのではないでしょうか。
私自身もそう思っていました。
しかし、ChatGPTをしっかり理解して、設定を工夫することで、情報漏洩対策は十分に可能です。
この記事では、ChatGPTを安全に使い始めるための3つの具体的な対策を分かりやすく解説します。

さいとう|AIコンテンツ・コンサルタント
転職7回を繰り返した元ダメサラリーマンから、AI × 副業で人生を逆転させた実践者。
現在は会社員をしながら、AIとブログ、YouTubeを駆使して副業で月20〜30万円の安定収入を実現。2024年にはAI活用で月100万円を達成。
「スキルゼロでも行動 × AIで人生はひっくり返せる」をモットーに、
かつての自分と同じような境遇の人をサポートするため、実体験に基づいた実践的なAI活用ノウハウを発信中。
目次
結論:個人ができる情報漏洩対策は3つだけ!
個人でできるChatGPTの情報漏洩対策は、以下の3つのポイントを押さえるだけで十分です。
対策1:データコントロール設定を見直す
最初にやるべきは、ChatGPTの「データコントロール(Data Controls)」設定です。
この設定を 「モデル改善への学習利用をオフにする」 こと。
これを行うと、新しい会話は学習データに使われなくなります。
私が、AIを教えるときに必ずこの設定をするように伝えてます。
手順(Web・アプリ共通)

- プロフィールアイコンをクリック
→「設定(Settings)」を選択 - Data Controlsを開く
→ 左メニューから「データコントロール(Data Controls)」 - 学習利用をオフ
→「すべての人のためにモデルを改善する」をオフに設定
これで以降の会話が学習に使われることはなくなります。
この設定をオフにしても、不正利用の監視などの目的で、入力したデータはOpenAIのサーバーに最大30日間一時的に保存される場合があります。
完全にサーバーから情報を消したい場合は、次に説明する対策2を必ず実践してください。
対策2:入力内容を工夫する
対策1の設定を行った上で、さらにセキュリティを高めるために最も重要なのが、
「機密情報や個人情報をそのまま入力しない」という基本的な心構えです。
これはChatGPTに限らず、あらゆるオンラインサービスで共通の鉄則です。
どうしても機密情報を含んだ内容を相談したい場合は、以下のような工夫をしましょう。
マスキング(置き換え)を活用
固有名詞を仮のものに置き換えます。
- 本名 → 「Aさん」
- 会社名 → 「○○株式会社」
- 住所 → 「東京都○○区**」
といった形で、特定できる情報をぼかすことが効果的です。
入力しない方がいい情報
- クレジットカード番号
- 顧客リスト
- 契約書の原本データ
そもそも、住所、電話番号、メールアドレス、クレジットカード番号、マイナンバー、企業の経営戦略に関わる未公開情報など、本当に外部に出したくない情報は絶対に入力しないようにしましょう。
ChatGPTは文脈から内容を理解してくれるため、情報を一般化・抽象化しても、十分に役立つ回答を得ることが可能です。
対策3:会話履歴の管理「一時的なチャット」機能の使い方
ChatGPTはデフォルトで会話履歴を保存します。
しかし、これもオフにすることが可能です。
「この会話だけは絶対に履歴に残したくないし、AIの学習にも使われたくない」という場合に最適なのが
「一時的なチャット(Temporary Chat)」機能です。
この機能を使うと、そのチャットルームを閉じると会話が自動的に消え、履歴にも残りません。
もちろん、AIの性能向上のための学習データとしても利用されません。
情報履歴を残さない設定方法

- 「新しいチャット作成」をクリック
- 右上にある 「吹き出し」アイコンの「一時チャットをオンにする」が表示される
- それを選ぶと、その会話は履歴に残らず終了後に自動で消えます
「一時チャット(Temporary Chat)」を使えば、
会話終了後にデータが保存されません。
試しに使うときや、リスクがある情報を扱うときに便利です。
ココまでが個人でできる対策です。
おまけで法人や企業・組織での利用についての注意点もご紹介します。
対策4:ChatGPTの業務利用時の工夫
もしビジネスで使う場合は、個人以上に注意が必要です。
ポイント
- 社外秘データを入力しない
- 業務フローでChatGPTを使う場合は「マニュアル化」して共有
- 機密情報は必ずマスキングする
具体例
- 「顧客リストをそのまま貼る」→ ❌ 危険
- 「顧客属性を匿名化したデータを入れる」→ ✅ 安全
対策5:企業向けプランの活用
ChatGPTには「Enterpriseプラン」や「Teamプラン」があります。
これらはセキュリティ強化機能がついており、
個人よりも厳重に管理されます。
- データは学習利用されない
- SOC 2などのセキュリティ認証対応
- 大規模利用でも安全
もし法人やチームで使うなら、こうしたプラン導入も検討価値ありです。
対策6:他サービスとの連携に注意
ChatGPTをGoogle DriveやSlackと連携させるケースも増えています。
便利ですが、その分「どの情報がAIに渡っているか」を意識しましょう。
チェックポイント
- 連携時にどの権限を許可しているか確認
- 機密ファイルや個人情報は共有しない
- 定期的に連携アプリの権限を見直す
対策7:常に最新の情報を確認する
AIサービスは仕様が頻繁に変わります。
そのため、公式の最新ガイドラインを定期的にチェックすることも大切です。
- OpenAI公式ブログ
- 利用規約・セキュリティページ
- 信頼できるテック系メディア
をウォッチしておくと安心です。
6. よくある質問と回答
はい。不正利用の監視などの目的で、入力したデータはOpenAIのサーバーに最大30日間一時的に保存される場合があります。ただし、学習には使用されません。
より安全ですが、完全ではありません。
履歴に表示されず、30日間安全性確保のため保存後に自動削除 学習データには使用されません。
ただし現在の法廷命令の影響を受ける可能性があります
設定変更は新しい会話のみに適用されます。過去の会話を学習データから除外したい場合は、手動で削除する必要があります。
ChatGPTは比較的透明性が高く安全な方です。
個人ユーザーでも詳細なプライバシー制御が可能 設定画面で学習利用の on/off を明確に選択できる Claude(Anthropic)はデフォルトで学習に使用しない
まとめ:ChatGPTで情報漏洩しないための3つのポイント
ChatGPTで情報漏洩せずに安全に利用するためのポイントは以下の3つです。
- 一時的なチャット機能:履歴を残さず、学習もされない最も簡単な方法。
- 学習利用をオフ:設定で「Chat history & training」をオフにすれば、履歴を残しつつ学習を停止できる。
- 情報のマスキング:個人情報や機密情報は、置き換えるか、そもそも入力しない。
この3つのポイントを実践するだけで、情報漏洩のリスクを心配することなく、ChatGPTの便利な機能を安心して活用できます。ぜひ今日から試してみてください。